「毎月いくら貯金すればいいのだろう」。そう悩んだことがある人は少なくないはずです。収入に対してどれくらいの割合を貯蓄に回すべきか、その「適正な貯蓄率」について、具体的な目安と考え方をまとめました。
一般的な目安は「手取りの10〜20%」
ファイナンシャルプランナーの多くが推奨するのが、手取り収入の10〜20%を貯蓄に回すという基準です。これは生活の質を極端に落とすことなく、将来に備えられるバランスの取れた割合とされています。
たとえば、手取り月収が25万円なら2.5万〜5万円、30万円なら3万〜6万円が目安となります。もちろん、これはあくまで一般論であり、個々の状況によって調整が必要です。
ライフステージ別の適正貯蓄率
貯蓄率は年齢や家族構成によっても変わってきます。
独身・20代の場合は、まだ支出が少ないため15〜25%の高めの貯蓄率を目指すのが理想的です。この時期に貯める習慣をつけておくことが、将来の大きな財産になります。
30〜40代の子育て世帯では、教育費や住宅ローンなどの固定費が増えるため、10〜15%でも十分です。無理をして貯蓄率を上げようとすると、かえって家計が苦しくなり継続できなくなる恐れがあります。
50代以降は、子どもが独立して支出が減る一方、老後資金の準備が本格化する時期です。20〜30%と再び貯蓄率を高められる可能性があります。
貯蓄率よりも大切な「継続性」
実は、貯蓄率の高さよりも重要なのが「続けられるかどうか」です。無理に高い目標を設定して数ヶ月で挫折するよりも、少額でも確実に毎月積み立てる方が、長期的には大きな成果につながります。
貯蓄は短距離走ではなくマラソンです。自分の生活スタイルに合った、無理のないペースを見つけることが何より大切なのです。
「先取り貯蓄」で確実に貯める
適正な貯蓄率を決めたら、次は実行の仕組みづくりです。最も効果的なのが「先取り貯蓄」という方法です。給料が入ったら、まず貯蓄分を別口座に移してしまい、残りのお金で生活するというシンプルなルールです。
余ったら貯金しようという発想では、なかなかお金は貯まりません。人間は目の前にお金があると使ってしまうものだからです。自動的に貯蓄される仕組みを作ることで、意志の力に頼らず確実に資産を増やせます。
貯蓄率を見直すタイミング
一度決めた貯蓄率は、定期的に見直すことも大切です。昇給したとき、転職したとき、家族構成が変わったときなどが見直しのチャンスです。
特に収入が増えたときは、生活水準を上げる前に貯蓄率を上げることを検討してみてください。月収が5万円増えたなら、そのうち2〜3万円を貯蓄に回すことで、生活の質も上げながら将来への備えも強化できます。
目的別に貯蓄を分ける考え方
貯蓄率を考える際、すべてを一つの目的で貯める必要はありません。緊急予備資金として生活費の3〜6ヶ月分、老後資金として手取りの10%、旅行や趣味のための資金として5%、というように目的別に分けると、モチベーションも維持しやすくなります。
明確な目的があると、貯蓄そのものが楽しくなり、継続しやすくなるという効果もあります。
自分に合った貯蓄率を見つけよう
適正な貯蓄率に絶対的な正解はありません。手取りの10〜20%という一般的な目安を参考にしながら、自分の収入、支出、ライフステージ、将来の目標を総合的に考えて決めることが大切です。
最も重要なのは、無理なく続けられる金額であること。そして、一度決めたら自動化の仕組みを作り、定期的に見直すこと。この3つを押さえれば、あなたの家計は着実に安定していくはずです。